12月31日。2005年も今日で終わり。窓がないから朝になったという実感がわかない。
朝食は簡単ながらも無料で出た。それを屋上のテラスで食べることができる。けっこう街の中心なだけあって眺めはかなりいい。このホテルで唯一いい点かもしれない。
ちなみに客層はもっぱら欧米人の若者。日本人客はいなかったように思える。
今日は空路でラブアン島へ行く。飛行機の時間までまだ余裕があるからマスジッド・ジャメというモスクを見に行った。入口の門には服装なんかに関する注意書きがあった。人が入っている様子もなかった。頼めば入れてくれそうなかんじではあったが、そこまでして見たいものでもないから、外観だけ見て空港に向かった。
クアラルンプール中央駅からノンストップの特急で25分くらい。この特急、片道でRM35。1100円くらい。マレーシアの物価から考えると破格に高い。確かに空港利用者なんてある程度金は持っているだろうけど、ぼりすぎだよ。おれは旅中で3度もこれに乗らないといけないし。これは金銭的にきつかった。
クアラルンプール⇔ラブアンはAirAsiaという格安航空会社を使った。3週間くらい前にネットで予約しておいた。往復で1万円くらいだったかな。時期を考えればまぁ安いほうでしょ。この会社、基本的に航空券はない。チェックインカウンターでパスポートを見せて予約番号を言えば、レシートみたいな搭乗券をくれる。とっても簡素。全て自由席で、機内サービスは有料。日本の国内線みたいに飲み物しかでないのを考えると、有料のほうがありがたい。
飛行機は20分遅れた。この辺はアジア時間といったところか。搭乗は小さなお子様連れ優先。ってことでおれにとっては自由席があだとなり、上の荷物棚は満杯、空いている席を見つけるのもやっとでどうにか乗れた。
2時間ほどのフライトで15時30分頃ラブアン着。空港からタクシーチケットを買って、シェラトンホテルへ行った。本来の目的はここラブアン島ではない。明日、ここからフェリーでブルネイへ行く。ブルネイへ行くフェリーが今日はもうないから1泊トランジットってわけだ。
シェラトンホテルのわりに安く泊まれた。1泊7000円弱。プールやジムなんかももちろんある。
部屋で洗濯をしてから街に出た。街と言っても全然大きくはない。日本の田舎のような雰囲気。こういう風景を見るともっと日本の田舎も旅してみるべきかな、と思う。
まずフェリーターミナルに行って、明日のフェリーの時間を確認。しかし、行ったのは17時過ぎ。もう閉店準備にとりかかっていた。入口で右往左往してたら、中にいた女性係員が「ぐるっと回って入ってきなさい」とでも言いたげに合図してくれた。その通りに行くと待合室があり、そこで丁寧に応対してくれた。明日のラブアン行きのチケットをほしい、と言うと13時発に空きがあるからとっておく、と言ってくれた。料金はRM35、1時間前の12時に来なさい、と言われ、お礼を言ってその場を後にした。時間外にも関わらず親切に応対してくれて助かった。後から考えるとここで予約できたのは大きかった。
街の商店街みたいなところを歩く。半分はシャッター街になっているが。日本人なんて一人も見当たらない。いい開放感だ。しかし、これと言って見るものはない。
シェラトンホテルの前に新しいかんじのショッピングモールがあった。客はまばらだが。ちょっと腹も減ったので、何か食べることに。ケンタもあったけど、既に後片付けに入っていた。まだ18時ではあるが、今日は大晦日。なら仕方ないかも。
チキンライスの店があった。中華のような気もするが、半分マレー料理だろうと思って、食べてしまった。味はまぁまぁ。人口は少なそうな島だが、いかにも島民向けの店だった。しかし、後から考えるとこれが良くなかったかもしれない。
部屋に戻ってしばしくつろいだ。
23時頃、もう日本では新年を迎えたんだなぁと思いつつ、部屋を出た。近くのサッカー場でカウントダウンパーティーが行われていた。もう通りは人であふれ返っていた。島中の人が集まったのではないか。そこそこ有名らしい歌手がステージ上で歌っていた。道端には露店が並んで食い物やらジュースやら売っていた。一通り見て歩いたが、どこの店も同じようなものを売っている。しかし、一つだけおやきみたいなのを売っている店があった。中にマンゴーソースのようなものを入れている。「これはマンゴーか?」と尋ねても英語はまるで通じず、1つくれと言ったらなぜかマンゴーソース抜きになって渡された。本来の味がわからず残念だったが、そうこうしてる間にカウントダウン。3、2、1、ゼロー!
花火が上がりまくった。近くで上がっているだけに音も大迫力。今年はどんな年になるんでしょう…。でも、異国のこんなマイナーな土地で新年を迎えられたんだから、まぁ悪くない年越しだ。
そんなこと思っていられたのも束の間。朝には悲劇が待ち受けていた。
Posted by 岡田 at March 08, 2006 02:20 PM | コメント (105) | トラックバック (0) | Clip!!
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