4元ブログ

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September 2006

September 07, 2006

カンボジア(1)

アンコールワット

2006年7月10日。
教授が学会でいなくなるってことで、どこか行く計画を立てた。7月に入るとヨーロッパの路線は高い。ってことで近場のアジアで行ける所を探した。もう東南アジアで行ってない国は数少なくなってしまったが、前に「世界危機遺産」とかって中にアンコールワットが入っているのを思い出し、まぁなくなる前に見ておこうという理由付けでカンボジア行きが決定。アシアナ航空のソウル経由シェムリアップ(アンコールワットのある街)行き航空券が諸税込みで7万円弱だった。

13:30成田発。新しくなった成田第1ターミナルを使った。ふとツタヤに入ってみたところ、どうやらポータブルDVDプレーヤーのレンタルをやっているらしい。長時間のフライトにはいいかもしれない。借りるかちょっと悩んでみたが、必要ないと信じて借りるのはやめた。
15:55ソウル・インチョン着。シェムリアップ行きは18:10。今朝行われていたW杯の決勝の再放送を見ながら暇をつぶした。

予定よりちょっと早く21:30頃シェムリアップ空港に着いた。カンボジア入国にはビザが必要ってことで、カウンターでUS$20を払うとすぐにビザは発給された。ちなみにカンボジアではUS$が普通に流通している。おれは成田のトラベレックスっていう両替屋でUS$を買っておいた。このトラベレックスはJCBのクレジットカードで外貨を買える。なんて便利なお店だ。現金がなくても海外を旅できるなんて。

地球によると公共タクシーがあって空港から市内まで5ドルで行けると書いてあった。おれはそれを疑いもせず、ターンテーブルで荷物を待つ客を横目につかつかと建物の外に出てしまった。ところがおれを待っていたのは小汚い悪質ドライバー達。タクシーチケットを売るカウンターには誰もいなかった。はて困ったとうろうろしていると背の低い貧乏そうな男に捕まった。「市内まで15ドル、もし明日以降観光案内を頼むならもう少し安くする」と。同じ飛行機に乗っていた客のほとんどは団体旅行のようだった。中には個人客がいるだろうが、まだ荷物を待っているのかなかなか出てこない。周りを見渡す限り、近くにいた警備員に聞く限り、どうやらおれはこのプライベートタクシーに乗っていく以外の道はなさそうだった。でも最初にくっついてきた奴はあやしいから違う奴を捕まえて市内まで15ドルで行ってもらうことに。
建物から少し歩き、真っ暗な駐車場で車に乗った。このまま乗るとどこか見知らぬところへ連れて行かれ、ナイフを突きつけられてもおかしくはない。しかし、乗る以外に策はなかった。とにかく賭けるしかなかった。車は飛ばすことなく、制限時速でゆっくり進んだ。「何日いるんだ?」とか「観光に行かないか?」としつこく誘われた。3日で80ドルとか言っていた。もちろん断るつもりだがおれは「考え中」を連発しておいた。答えは無事にホテルに着いてからと思って。かなりびくびくすることおよそ20分、ちゃんとホテルに連れてこられた。降りるとき、「やっぱ観光はやめとくよ」と言い、約束通り15ドルを払ってそそくさと車を降りた。

ホテルに着いたのは22:30近く。危険な状況(?)を脱したばかりで心臓がバクバク言っていた。
ウェルカムドリンクが出てくるほどちゃんとしたホテル。4階の部屋の鍵をもらってボーイと一緒に部屋へ。エレベータを降りて、廊下を歩いていると、壁に何匹も白いトカゲがいることに気付いた。確かに廊下は外と遮断されてはおらず、いても不思議ではない。しかし、日本ではおろかベトナムやタイやマレーシアでは一度もお目にかかれなかった白トカゲだ。部屋にもいるのでは、とまたびくびくしたが部屋は大丈夫だった。ていうか、部屋の立派なことに驚いた。リラックスするには十分な設備だった。

とくに明日からの予定を考えていたわけではなかった。でも明日いきなりアンコールワットに行くのは気が向かず、とりあえず市内をふらふらすることにした。早速テレビでNHKを見ながら日本を懐かしんで寝た。

Posted by 岡田 at 02:11 AM | コメント (0) | Clip!!
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