4元ブログ

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ベトナム・ハノイ(1)

2005年8月2日。本当は3月に行く予定だったけど、大学院の用事で行けなくなっていた。航空券は香港経由のキャセイパシフィック航空で59000円。香港でストップオーバーしたかったけど、それは許されなかった。ハノイに行くかホーチミンに行くか多少迷ったけど、やっぱり決め手はハロン湾ってことでハノイ行きに決定。
朝10時成田発のため、8時頃空港に到着。夏休みってこともあって混んではいたけど、思ったほどではなかった。チケットをもらう列でいかにも旅慣れてそうな同じ歳くらいの女がいた。どこに行くのかなと思っていたらハノイ市内まで一緒だった。べつに話はしてないけど。
初めて乗ったキャセイパシフィックは快適だった。食事もいいし、個別のモニターはついてるし。なんせ常に機外カメラの映像が見れるのが良かった。離陸の瞬間や、着陸のときの前輪が煙をあげる様子まで見ることができた。普通はああいうの映さないと思うけどね。
久しぶりに来た香港。やっぱり香港は都会だった。上から見る建物の感じが懐かしかった。
香港の空港はとにかくでかい。でかいだけじゃなく設備も充実してる。空港に降りてトランスファーの手続きをしてからは無料のインターネットをして時間をつぶした。
香港からハノイはコードシェアでベトナム航空が運行する。小さい機体でぼろかった。スッチーがアオザイ着てようが関係ない。ただ無事に着いてほしかった。
2時間ほどの飛行で16時くらいにハノイ・ノイバイ空港着。入国審査はけっこう念入りにやっていた。税関はとくに何もなく抜けて、次に1万円をベトナムドンに両替した。1円が約140ドン。そして、トイレへ。トイレは暗かった。電気はあってもついていない。空港でこの程度のトイレなら街中はもっとひどいだろうと思った。だが実際そうでもなくて、空港のがひどいだけだった。
さて、ここからどうやってハノイ市内まで行くか。行きかたは3つ。タクシーで行くか、空港ミニバスを使うか、路線バスを使うか。タクシーは10ドル、ミニバスは2ドルだけどトラブルが多いらしい。路線バスは2500ドンらしいがどこに行くかよくわからない。ってことで覚悟を決めてミニバスで行くことにした。20分ほど待たされて11人集まって出発。その内、日本人はおれ含めて4人だった。途中、のどかな田園風景の中を通ったり、日本企業が集まる工業地帯を通ったりして、ハノイ市内に入った。
ハノイに限らないだろうけど、ベトナムはめちゃくちゃバイクが多い。クラクションはうるさいし、対向車線にはみ出しても平気だし、事故が多いのもわかる。そして、どこを走っているんだかわからず、あるホテルの前に車は止まった。運転手は陽気に「降りろ〜」と言っている。欧米人はほとんどが降りた。おれはひとまず乗っていたが、ホテルの関係者らしき人が「どこのホテルだ?」と聞いてきたので「サルーテホテルだ」と答えると「ここだ」と言ってきた。そう、やっぱり1泊目は不安だから日本で予約しておいた。なんだ、と思い、降りて中に案内される。「おれは予約したものだ」と言うと、まぁよくわかんないけど、部屋に案内され、温水シャワーだとかエアコンだとか説明され、20ドルだと言われた。おれの予約した部屋は35ドルのはずなんだけど、と思いながらもまぁベトナム人はいい加減で覚えていないのだろうと思った。でもなんか変だと思って「ここはどこなんだ?」と聞くと「サルーテホテルだ。徒歩1分でホアンキエム湖だ」と言ってきた。地球の地図を見せると確かにサルーテホテルを指差す。そんなわけで20ドル払ってしまった。向こうはドンで払えとか一悶着あったけど、結局20ドルだった。そして、「ここはシン・カフェ(ベトナム最大のツアー会社)の代理店だ」と言われ、やっぱり変だと思った。とりあえず表に出させてくれと言って、制止されたがそのホテルの表に出た。すると「サルーテホテル」なんてどこにも書いてない。たしか「AHN2」とかいう名前のホテルだった。…騙された。ホテルに入り、20ドル返せ、と言っても先ほど払った奴の姿がない。フロントにいる奴は「だれに払ったんだ?」ととぼけて相手にしない。もう怒りは頂点に達した。20ドル失ったことより、こんな奴らに騙された自分に腹が立った。確かに、地球にも空港からのミニバスは全く関係のないホテルや旅行会社に連れて行くトラブルが後を絶たない、と書いてあったし、気をつけていたつもりだった。それでもやられてしまった。一旦、冷静になって考えた。こっちが怒っているのにあっちもびびって現在地は教えてくれた。街の中心からはだいぶ北にある。どうやらこのホテルに日本人2人泊まっているらしいし、20ドル払ってしまったこともあってそのままここに泊まることも考えたが、さらなる被害を防ぐため、ホテルを出ることにした。マジ、あいつら死ね!
初めて来た地でわけもわからない所に放り出された。もうすぐ陽が沈む。急いでホテルを見つけなければ。歩き出してすぐ、道端にいた子供たちにホアンキエム湖はどっちか聞いた。ホアンキエム湖がわかればなんとかなりそうだったから。そして必死の形相で汗だくになりながら20分ほど歩くとホアンキエム湖に着いた。地球を頼りにどうにか本当の「サルーテホテル」を見つけた。中に入って予約した者だ、と言うと、そんなはずはない、みたいな顔をされた。どうやらおれが確認のメールを返信しなかったのがいけなかったらしい。ちなみにベトナムに行く2週間くらい前からホテルの予約フォームを使ったりEメールで料金問い合わせを何軒かのホテルにしてみたが、まともに返って来たのは2件だけ。どうなってんだよ。そして、そのホテルは一杯だが系列店なら空きがあると。ただし3つ星で40ドルになるけど、と言われこっちも悠長に探してる余裕なんかなくてそこでいいってことにした。
無料のバイクタクシーに乗って「マジェスティック・サルーテホテル」までやってきた。ホアンキエム湖からそんなに離れてないし、ここならなんとか地理的にもわかると思った。フロントの応対もしっかりしていた。部屋は確かに立派。ベトナムに来てこんないいところに泊まる予定はなかったが、あんな事があった後だから安心できた。しかし、ハノイのどのホテルでもそうだったが、必ずフロントでパスポートを預けなければならない。正直、信用感のない国だけにいい気持ちはしなかった。
ちょっと落ち着いてからホテルを出た。もう夜だった。しかし、なんせバイクが多い。まともに歩けやしない。クラクションはうるさいし。ストレス解消とばかりに鳴らしまくってやがる。10分くらい歩いてホアンキエム湖に着く。とりあえず湖をぐるっと回ってみることに。半周くらいしたところで、偶然、さっきのミニバスに乗り合わせた日本人の夫婦と出会った。向こうは心配そうに見てきたが、「いや〜騙されちゃいましたよ〜」と笑い話にしといた。その夫婦は騙されることなく、無事にホテルに行けたそうだ。
そしてスーパーマーケットへ。ここでだいたいの物価がわかる。ビール1缶50円、コーラ1缶30円くらい。とりあえず水とジュースと菓子を買って帰った。
ホテルに食料品を置いてからこの近くで地球に載っているレストランへ。しかし、ホテルの位置が地球に載っていないためよくわからない。しかもハノイの通り名は同じ道でも何百メートルかで変わってしまう。うろうろしたが、意外にもそのレストランはホテルの隣の隣だった。「ブンチャー」ってのがうまいらしいってことでブンチャーとコーラを頼んだ。まぁ味は悪くない。全部で35000ドン。
そして明日はハロン湾で一泊するつもりだから、3日目のホテルを予約しに行った。ミニホテルが集まるところにある「ヴァンスアン2ホテル」。部屋を見せてもらって1泊20ドルのところに決めた。朝食と税金と無料インターネット込みだからまぁいいでしょ。
そしてホテルに戻って寝た。
ハノイの夜

Posted by 岡田 at August 12, 2005 01:54 AM | コメント (1) | トラックバック (0) | Clip!!

この記事に対するコメント

知識があってもそこまで巧妙にやられるとなかなか防ぐのは難しいね。
20ドルという、十分払える現実的な値段だからだまされてしまうってのもあるのかな。

Posted by: hanzo at August 13, 2005 11:55 PM

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