8時起床。手持ちのDHが無くなってしまったので、ATMを使ってみることにした。
もし使えなかったらちょっと面倒なことになるが、土曜日なので銀行は閉まっているので仕方が無い。国際キャッシュカードを作っておいて良かった。
銀行の入り口脇にATMがあった。カードを入れると、無事認識。500DH降ろそうと思ったら完全無視。壊れてるのか?と思ったが、400DHにしてみたら金が出てきた。400DHしか降ろせないのかよ!
金が入ったところでカフェに入ってコーラを飲み、スーパーで飲むヨーグルトと水を買い、ホテル近くのバスターミナルへ。
マラケシュ行きのバスは11時発とのこと。現在10時。すぐホテルに戻ってチェックアウトし、バスに乗り込む。
マラケシュ→ワルザザートは座れない客が居るほど混雑していたが、逆はガラガラだった。
しかしアトラス山脈の景色は本当にすごい。標高何メートルまで登っているんだろうか。そして道は当然悪いので、ひどく揺れる。
アトラス山脈の集落。こんな小さなところにも、ちゃんとミナレットがある。
4時にマラケシュ到着。なんだか懐かしい。
マラケシュはただでさえホテルが混雑する都市で、さらに今はもう夕方。ホテルが見つかるか不安だったが、まぁ質を問わなければ客引きが寄ってきてなんとかなるだろう、と余裕の構え。案の定オッサンが近寄ってきた。
しかしこのオッサン、客引きではなく自称ガイドだった。そのためホテルを回ってもどこも満室。次のホテルを探していると、突然「see you」と言って逃げるように去っていった。良く分からないが、多分警察が居たのだろう。非公認ガイドはモロッコでは違法なのだ。さぁ、どうしようか、と思ってふらふらしていると偶然かどうかは分からないが、またさっきのオッサンに遭遇。そして何事も無かったかのように案内を始める。当たり前のように付いていく俺。
そしてようやく「ホテル・ファンタジア」というところで部屋にありついた。しかしこの部屋がひどい。テレビはあるしシーツは綺麗だが、部屋がとにかく狭い。シングルベッドを一回り大きくしたくらいの広さしかない。窓は通路側にしかなく、通気性は絶望的。ファンタジアどころか監獄といった趣で、これで150DHはボッタクリと言っても良い。でもまぁ仕方ない、ここしか空いていないのだ。マラケシュに予約なしで来る俺が悪い。やれやれ、しかしこの街では本当にロクなことが起きないな。
外に出て、前回ラシッドに会った食堂に行ってみることにした。相変わらず流行っていないようで、立地のわりに客は全く居ない。海賊のような顔をした店主は俺のことを覚えていたようで、わざわざ外にテーブルを出してミントティーを振舞ってくれた。それはまぁ嬉しいのだが、人通りは結構あるのでちょっと恥ずかしい。
ラシッドは居るか、と聞くと「待ってろ」というので1時間待ってみたが、結局来なかった。すると「ラシッドは君の友人か?」と聞いてくる海賊店主。おいおい、あんたら知り合いじゃないのかよ! この前ここに居て色々話をしたじゃないか、と説明するとやっと誰だか認識したらしく、「あいつは来ないよ」。さらには「あいつは良い奴じゃない」とか言ってくる。何故?と聞くと、「旅行者ばかり相手にする」。うーむ。
ラシッドは確かに非公認の自称ガイドだ。この店主は悪い奴じゃないし、信用していないわけでもないが、それでもラシッドが悪い奴とは思えなかった。確かに、マージンを期待して俺を絨毯屋に連れて行ったわけだし、後でチップも要求された。でもチップの金額は相場を考えても安いものだったし、何より彼はとても親切にメディナを案内してくれたのだ。普通に商売している人と観光客を相手にしている人の間に溝のようなものを感じ、とても複雑な気分になった・・・。
ラシッドに会えないのだったら、もうマラケシュにとどまる必要は無い。明日は一気にラバトまで戻ってしまおう。そう思いお礼を言って帰ろうとすると、店主が言った。「ところで、チップをくれないか?」
Posted by hanzo at August 30, 2005 01:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!!
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