4元ブログ

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モロッコ・イベリア(4)

朝の4時半くらいに、バスがターミナルに止まった。セビーリャに着いたらしい。目的地はこの先のアルヘシラスなので、まだ降りる必要は無い。放送でアルヘシラスとか聞こえたような気がするが、まぁ気のせいだろう。
しかしバスが出発してから、何か胸騒ぎがしてきた。まさかとは思うが、念のため運転手にチケットを見せてみる。すると運転手は「何やってるんだ、はやく降りろ!(意訳)」と叫んだ。「乗り換えるのか?」「そうだ、急げ!」どうやらセビーリャで乗り換えをする必要があったらしい。そんなことは一言も聞いていない。バスは止まり、慌てて降りて荷物を取り、ターミナルへ走って戻った。もう少し気づくのが遅かったら間に合わなかっただろうし、何よりターミナルに戻れなかっただろう。またしても危ないところだったが、今回は本当によくぞ乗り切ったものだ、と自分で感心した。乗り換えるなんて思ってもみなかったし、完全に直感(というか運)で乗り切ったのだ。

無事乗り換えを済ませ、ウトウトして目を覚ますと7時。アンダルシアの朝焼けは綺麗だったが、とにかく眠かった。こっちに来てからまともに寝ていない気がする。昨日スーパーで買ったやたら固いパンを齧りながら何度もウトウトした。乗り過ごさない程度に寝ておくか・・・。

8時過ぎにスペイン南端の町、アルヘシラスに到着(勿論運転手にチケットを見せてしつこく確認した)。すぐ目の前がモロッコへのフェリー乗り場のようだ。良く分からぬままじたばたしていたら何とかチケットを入手。またしても時間ぎりぎりだったが、適当な出国手続きを済ませてフェリーに乗り込む。しかし俺の持ってるチケットと他の客のチケット、何か違うんだが・・・。乗ってるフェリー会社の名前が書いてあるチケットをみんな持っていて、俺だけ違うようだ。もうどうでも良くなって係員に何食わぬ顔で見せると、係員は何か言いつつも通してくれた。合っていたのだろうか、どちらにせよ下手に確認しないほうがいいな。とにかくフェリーは出航し、俺はそれに乗っている。それで良いじゃないか。

アフリカ大陸に行く、という感覚がまだ無い。俺は本当にモロッコへ行くんだろうか?

座ってガイドブックを読んでいると、後ろから話しかけられた。日本人だ。予定外にモロッコへ行くことになったらしく、ガイドブックを見せてくれと言う。オーストラリア人(これはあとで知った)も一緒に居たので、ロンリー・プラネットのコピーも見せてあげた。すると予想外に喜んでくれ、何故か自分も嬉しくなった。
船内で入国手続きをするのだが、放送はフランス語とアラビア語のため全然分からない。するとその日本人がそろそろだと教えてくれた。「荷物は見ておくよ」というので有難く頼むことにして、手続きに行った。カウンターにはさっきのオーストラリア人が並んでいたので、ひととおり自己紹介。「手続きを船でやるなんて知らなかったよ(HAHAHA)。君は知っていたかい?」というので、いつ手続きするのか知らなかったくせに「もちろんだよ」と半分ハッタリで答えてみた。ハッタリをかます必要なんてどこにも無いのだが、何故か虚勢を張ってみたくなった。この時点でかなり心細くなっていたようだ。
手続きは英語だったが、何を言っているのかさっぱり分からない。係員は何故か笑顔なので、こっちもニコニコ。日本人なので、例によってとてもとても簡単に終了。モロッコ時間11時半くらいに到着(スペインはサマータイムなので、時差は2時間)。出口を間違えて車庫のようなところに行ってしまったが、なんとか出口にたどり着いた(本当に迷ってばかりだ)。パスポートのチェックを済ませ、ついにアフリカ大陸・モロッコに上陸!

Posted by hanzo at April 13, 2005 01:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!!

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