船はしばらく揚子江の下流を走る。海に出たと思ったら台風の影響なのか揺れてたっけ。まぁそんなことはどうでもよく、後は必死にボーっとして神戸港に降り立つのを待つのみ。日本に着いたらまず松屋の牛めしを食べると決めていた。
行きもそうだったが、何度かイルカの群れに出会った。海ってすごい。
旅の終わりになってようやく班の女とも話ができるようになった。最初は避けてたんだけど、これもトルファンで出会った彼らのおかげかな。
星はやっぱり綺麗だった。砂漠で星空を眺めてみたかったが、それは実現できなかった。
船2日目に旅のリーダーたちに感謝をこめて歌とチャイナドレスプレゼントしてた。いや、あの人たち、とくにヒロはすごいと思うよ。あんな見ず知らずの64人をよくここまでまとめたよ。自分と大して歳も変わらないのに、ほんと自分の小ささを痛感させられた。
同じく2日目の夜、デッキのベンチでおれが寝てると、デッキに出てきたhanzoがまっすぐベンチに向かってきて当然おれの存在に気付いてるものだと思ったら、ベンチに腰を下ろしかけたところでおれの存在に気付き、びっくりして慌てて逃げていった。まじひどいっすよー。
船は神戸港に着き、入国審査、税関を通って、ロビーみたいなところに集まった。これで3週間の旅は終わり。終わったとたん泣き出す人もいて、耐え切れず逃げるようにその場を離れた。個人的には、終わりはあっさりしてるほうがいいと思う。あそこにとどまってるともらい泣きしそうだし、帰るタイミングも逃すかもしれない。
そんなわけで、いつもの3人で三宮へやってきた。松屋を探すが見当たらない。思い切って人に聞いたら、親切に教えてくれた。そう、普段ならなかなか人に尋ねたりできないが、このときはまだ旅のテンションが残っててすんなり聞けた。
そして、行った松屋は店員一人で頑張っていた。座ってから出てくるまでかなり時間かかったがそんなじらしもまたいい。久々に食べた牛めしはほんとにおいしくて笑いが止まらなかった。
そして一人、バスで伊丹に行き、空路で東京へと帰った。
旅を終えて。ほんと始めの2週間は苦痛で苦痛で仕方なかった。周りとのコミュニケーションっていうか、協調っていうか、これが旅を邪魔した。まぁ準備を何もしてなかったのも悪かった。今考えても一番地球を読まなかったのがこの旅だった。あんまりやる気もなかった。でも、トルファンから自分の中ではっきり変化があった。彼らが、おれが忘れていたものを呼び覚ましてくれた。そんでもって、同年代のいろんな人に出会えて自分が小さく思えた。なんだかんだ言ってこの旅がおれに与えた影響はでかいと思う。いろいろ勉強になりました。おれはこの旅に参加してよかったです。
Posted by 岡田 at January 02, 2005 01:33 AM | コメント (2) | トラックバック (0) | Clip!!
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