9時起床。今日が本番。
送迎バスでフェリーターミナルまで行き、そこから歩いてサンズへ。サンズに着いたのは10:30くらいで朝食を食べることに。ラスベガスのカジノなんかでは朝食を比較的安い値段のバイキング形式で出すところがあるらしいから、サンズにももしかしたらあるのではと期待していた。案の定、それらしいビュッフェはあったのだが、11:30〜だと。どうやら朝はやっていないらしい。空腹のままカジノをやるのは危険だ。サンズ内にあるケンタやマックを見てみたがこちらもまだ営業時間外。
ってことで外に出て、隣に建つマンダリンオリエンタルホテルのケーキ屋でエッグタルトとクロワッサンを買って、ロビーで食べた。ここのエッグタルトが激うま!スイーツ好きのおれにとってはたまらない逸品だった。
適当にふらふら散歩して時間をつぶして、11:30にビュッフェ「888」に入った。1人174パタカ(=2600円)と高い。けどここまで来て入らないわけにもいかないから入った。しかし、高いだけあって質も量も十分だった。ドリンクはもちろん飲み放題、数十メートルはあるテーブルに中華だけじゃなく、洋食や寿司や刺身なんかもあってかなり豪華。ステーキなんかは注文すると目の前で切って出してくれた。こりゃ素晴らしい。がんばっていっぱい食べようとしたものの結局おれはデザートばっかりになってしまって、2600円の元を取れたかは不明だがなかなかいい店だった。
腹も膨れたところで、ついにカジノ本番。昨日から目を付けていた最低掛け金が10パタカのマシーンルーレット台に座った。最初は590パタカをめどにやめる予定だった。まぁそれくらいあれば勝てるだろうという目論みだった。
まずはココモ法を試した。ルーレットでは、1−12、13−24、25−36のような確率1/3のゲームで前2回の賭け金を足したものを賭ける、というやり方。1回勝てば、それまでの負けた分は必ず取り返せる。590パタカなら7回連続の負けまで許される。そんなわけで順調に勝ち進んだ。おれの反対側の席では相方が賭けていたがあまり浮かない顔をしていた。お互い顔のサインで勝ったか負けたかわかっていた。
おれは150パタカ勝ったところで、作戦をモンテカルロ法に切り替えた。モナコ・モンテカルロにあるカジノを1軒つぶしたと言われるモンテカルロ法だ。これに切り替えた途端、当たらなくなった。モンテカルロ法はココモ法に比べて計算が複雑なため、負けだすと計算にも焦りが生じてきた。あまりに負けが込んだため、一度ちゃらにしてココモ法でやり直した。やばい。
ここで既に勝ち分は取り逃がしていた。もう一度0からのスタート。しかし、ココモ法に切り替えたところで全く当たらない。ついに7回連続で負け。次で当たらないと590パタカがパーになる。しばし様子を見て傾向を読んだ。そして意を決して投じた最後の賭けは…やっぱり負け。この時点でけっこう真っ青。完全に機械に読まれている。むかついた。
ここで諦めないのが日本男児。予定額は負けたが、さらに340パタカを投じて最後の勝負に出た。これが当たれば今までの負けが取り返せる。ただプラスのことだけを考えて、身を投じる思いで賭けた。しかし、賭け事というのは非情なもの。おれに勝利の女神などいるわけもなく、おれの930パタカ(=約14000円)はこのマシーンに吸い取られた。
おれはただただ青くなるだけだった。さっきまでの勢いはどこへ行ったのやら。とりあえずホテルへ帰り、相方は1階のカジノでバカラをやり、おれは部屋で腐っていた。
20:30ホテル発のバスで再びサンズへ。少しは気分も良くなっていた。サンズに行くのはビールを飲むため。カジノの中にはステージがあって、そこで歌や踊りが無料で披露されていた。
マックで軽く腹を満たしてからステージの前のバーカウンターへ。ちょうどステージから至近距離のソファ席が空いていたからそこに座った。サンミゲールを頼んで歌やらダンスやらのショーを見ていた。このステージにどれだけの価値があるかはわからないが、間近でくつろぎながら見れたことでなんかリッチな気分になれた。
ダンサーは白人が多かった。どこから連れてきたのかは知らないが、こんなんで食っていけるのか心配になった。
まぁなにはともあれ、ショーを近くで見ながらビールを飲めたおかげで気分はだいぶ晴れた。なおかつウェイトレスの姉ちゃんもかわいかったし。前回来たときは知らなかったマカオビールとやらも飲めた。まぁカジノには敗れはしたが、サンズに来て良かったと思う。旅を締めくくるにはいい夜だった。
ホテルに戻り、少し散歩って意味もあって近くのマカオ大学に行ってみた。いや散歩というのは言い訳で、隙あらばナンパするつもりだったが、さすがに夜11時では学生はいない。寂しそうに対岸のマカオ半島の夜景を見ながら部屋へ戻った。
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