バスに数時間乗ってウルムチへやってきた。まずは天山天池。湖とその向こうに見える山々がとてもきれいだった。ボートとか乗れたけどおれは一人、本を読みながら過ごした。この旅を通して読んでいたのはスティーブンキング。「アトランティスのこころ」や刑務所のリタヘイワースなど。1時間くらいして、カザフ族訪問へ。テントみたいなのに入って紅茶(チャイ?)を飲んで歌を聞いた。36型くらいのテレビがあったがとても不釣合いだし、こんなテントの生活でどうやってあんなでかいテレビが買えるのか不思議だった。夜はウイグル民族料理とディナーショー。まぁそれなりに良かったが、最後に観客も参加したダンスの中で、リッケンが一気飲み披露していたのには周りはウケてなかったがおれは爆笑してた。ほんとリッケンのあのキャラクターには旅を通して笑わされた。
バスでホテルに戻ると急に腹が痛くなってきた。早くトイレに駆け込みたかったのだがトラブルが起きたらしく、なかなか部屋が決まらない。部屋が発表されてもおれらの部屋だけまだ決まらなかった。こういうときはほんとムカつく。やっと決まって、鍵をもらって部屋に行こうとするが、部屋は12階。エレベーターが混雑し、しばらく来ない。いてもたってもいられず、階段を駆け上った。12階はさすがに疲れたが、部屋に入ると即座にトイレへ。腹はピーピーわめいている。あまりに痛くてベッドに寝だしたら、部屋が変更という連絡がきた。もう動きたくないからこのままでいいと言うと、おれは及川さんと同じ部屋になった。
次の日、起きても腹の痛みは治まらない。薬も持ってきてないからとにかく寝て治そうと思い、寝まくる。午後になって少し腹の痛みはひき、せっかくだから外に出てみることに。ウルムチは世界で最も内陸にある都市らしいが、全くそんなことは感じさせない発展ぶりだった。ビルが立ち並び交通量も多く、まさに大都市だった。30分も歩いたらあきて、ホテルの隣にあったファストフードショップでありがちなものを食べた。なんか食ったら腹の痛みも治るかなと思ったが、まったくそんなことはなく、逆にぶり返してきて、部屋に戻って寝まくった。
ウルムチの思い出はこれだけ。腹が痛くて寝てた街。そんなかんじで次の日、寝台列車で上海へと帰る。
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