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ドバイ・ギリシャ(5)

6:30頃チェックアウト。このホテルデリーダルバルはカードが使える。確かこのとき円安ユーロ高でユーロ導入以来の円が最安値を更新したらしい。これじゃますますヨーロッパ旅行はしづらくなる。物価の高いヨーロッパでは1ユーロ=120円くらいじゃないと日本と同じ物価には感じられない。これから行くギリシャはどうなのだろうか。

6:43発のバスに乗って、空港へ。デイラのバスターミナルからは401番のバスが30分おきに走っていた。空港で朝食をと思って、カフェへ。ドバイではスタバみたいなカフェでも後払いのことが多かった。そんなわけで、おれは食べるだけ食べて、金を払うことをすっかり忘れて店を出てしまった。しかもウォークマンをして。さてこれからチェックインをしようかというところで、後ろから呼び止められて気づいた。さっきのカフェの店員が追いかけてきたのだ。最初は何が起きたかわからなかったが、レシートを見せられてすぐ気づいた。人生初の食い逃げだった。何度もSorryを連発して、少し多めに払った。向こうも故意じゃないとわかってくれたのか笑っていたが、もう少しで国際指名手配されるところだった。

ドバイの空港はチェックインカウンターへ行くのも制限区域になる。ってことでもう少し遅れていたら、店員はおれをおいかけることができなくなっていた。行き先は関係なく、エミレーツ航空のカウンターでチェックイン。なぜか窓側を薦められたが、5時間以上のフライトだし、通路側にしてもらった。

ドバイの空港は意外と免税店が少なかった。まぁあんまり多くても意味はないと思うが、どこか物足りない。

9:35発。ギリシャへ行く飛行機なんてマイナーなためか、バスで移動して飛行機まで連れてこられた。最初、おれの隣は空いていたのに、急に怪しげな西洋人が座ってきた。「君は中国人かと思ったが、日本人だね?」と言いながら。確かにそうだが、隣が中国人だと嫌だったのだろうか。まぁ嫌う理由はわからなくもないが。

飛行ルートを見ていると、やはりイラク上空は避けて通っているようだ。イラクとサウジアラビアの国境を沿うようにして飛んでいた。もう1つどこかの国も明らかに避けて通っていたがどこだかわからない。

5時間20分の退屈なフライトの後、13時頃アテネの空港に着いた。入国カードなどはなく、パスポートを見せるだけで入国審査は終了。インフォメーションでエミレーツ航空のオフィスを聞いたら、出発ゲート近くにあるチケットカウンターを案内された。言われた通り行ってみて、リコンファームをしたいと言うと今度はチェックインカウンターへ行けと言われた。確かにこんな空港でリコンファームをするやつなんていないだろうが、これじゃらちがあかないから市街まで行くことにした。

空港バスでシンタグマ広場まで3.2ユーロ。ここギリシャは3G対応で、おれのケータイSO903iが使える。メールをしながら乗ること数十分、突如全員下ろされた。ほとんどの乗客は何が起きたかわからないように降りた。シンタグマ広場近くで降りられるはずが、しょぼい公園の前で降ろされた。ここがどこかもわからない。とりあえず人の流れに付いて行ったが、みんな思い思いに散っていく。ある旅行者っぽい人に付いて行くと地下鉄の入り口らしかったが、シャッターが閉まっていて中に入れなかった。一体ここはどこの駅なのか。地球の地図を見て調べてみると、地下鉄シンタグマ駅の1つ手前の駅であることがわかった。しかし、なぜ1つ手前で降ろされたのかはこの時点ではわからなかった。歩いてシンタグマ広場まで行ってもいいが、重い荷物があることだし面倒くさい。ってことでバスに乗ることにしたが、どのバスに乗ればいいかわかならい。次々と来るバスの運転手に聞いても、英語を解さないのかはっきりと返事が返ってこない。そして、いざ乗ろうと思ったら、バスのチケットがないことに気が付いた。ここギリシャでは車内でバスの料金を払うのではなく、事前にチケットを購入しておいて、それを乗ったときに刻印するという仕組みだった。そのチケットがどこで買えるのか困っていたところ、バス停の目の前にあるキオスクみたいなところでチケットをまとめ買いしている人を発見。おれもその人を見習って1枚買うことができた。

降りたところはシンタグマ広場からだいぶ離れてしまった。歩いてシンタグマ広場に戻ると警察が警戒線を引いていた。何事かと思い、とりあえず地下鉄に乗れるかを警官に聞いてみたところ、「16時から再開される」と。なんでか聞いたら「ストライキだ」と。やっぱりだ。もう何となく見当はついていたが、やっぱりストライキだった。フランス以来2度目のストライキ遭遇だ。16時から動くならフランスよりはましだけど。そんなわけでシンタグマ広場は交通規制がしかれていて、それで空港バスは1つ手前の駅までしか行けなかったのだ。
国会議事堂とデモ隊

シンタグマ広場周辺は武装した警官だらけで、一瞬テロ騒ぎかと見間違えるほどだった。16時まであと1時間ほどあるので、ツーリストインフォメーションに行って、エミレーツ航空のオフィスを聞いてみた。ところが、教えてくれたのはいいが、地図に載っていないくらい遠いらしい。行くならタクシーしかないと言われた。そこまでしたくはないから電話でリコンファームすることに。最初からそうすればいいが、なんせ英語で電話なんて…。

それから「Pacific Travel Agency」に行って最終日の夜のホテルを予約してもらった。最初おれが言ったホテルは高かったから、50ユーロくらいでいいのないか聞いたら、ちゃんといいホテルを見つけてくれた。そして、スニオン岬に行くツアーはあるか聞いたところパンフレットと名刺をくれて、行きたかったら電話してきてくれと言われ店を出てきた。

ギリシャには5泊する。3泊目をどこの都市にするかが一番の問題だった。2泊目はカランバカが決定している。いろいろ考えた結果、3泊目もアテネにすることにして、「ADONIS」というホテルに行って予約した。

16時までもう少し時間があるからシンタグマ広場近くのマックへ。マックリブとかいうオリジナルメニューがびっくりするくらいおいしかった。しかし、ギリシャ人は喫煙者が多く、どこに行ってもタバコのにおいがするのが少々痛い。

マックにいる途中、物乞いの子供にお祈りをかけられるように金をせがまれた。そして、地下鉄に乗ろうと切符を買ってるときにも別の子供に同じように腕を触られて金をせがまれた。ギリシャ正教だかなんだか知らないが、いちいち触れてくるのが非常にむかついた。

ホテルはラリッサ駅近くの「CANDIA」。ネットで予約しておいた。確か5000円台だったと思うが、全然悪くなかった。日本人の団体みたいなのも泊まっていたし。そしてなぜか最上階の部屋にしてくれた。

ラリッサ駅で明日のカランバカ行きのチケットを予約しようと思って外を出たのに、間違って地下鉄に乗ってシンタグマ広場まで来てしまった。もったいないがまた地下鉄に乗ってラリッサ駅へ戻った。駅のインフォメーションで、どこでチケットを買えるか聞くと親切に教えてくれた。その場所に行ってみると、銀行みたいに番号順に呼び出される仕組みだった。10分ほど待っておれの番が来ると、おっちゃんが感じよく応対してくれた。この辺がドバイとは違う。帰りの分はOPENにして、往復のチケットを買った。カードで払って、サインの漢字を見たら「なんじゃこりゃ」と言って笑っていた。確かにギリシャ人にとっては東洋なんて縁のないところかもしれない。チケット代は往復で17.4ユーロ。

再びシンタグマ広場に来ると、デモ隊が何やら叫んでいた。なんとなくデモ隊の顔を見る限りイスラム教徒っぽかった。何に対して抗議しているのかはしらないが。そんな物々しい雰囲気にも関わらず、広場の中心では人形劇が行われいた。ハロウィン風に仮装した姉ちゃんたちが一生懸命セリフを言っていた。何が題材か、デモと関係があるのかはわからないが微笑ましい光景だった。
人形劇
ギリシャではフォリフォリが安いとは聞いていた。確かめに店に行ってみると、やっぱり安かった。しかも日本では見ないようなデザインがあるし。アテネには数軒あるらしく、店によって置いてあるものがだいぶ違った。地球には載っていない、ショッピングモールみたいなところの店は時計が豊富で見ているだけで楽しかった。

夕食はエベレストというギリシャではメジャーなファーストフード店で。ギリシャは物価が安いと思っていたが、外食をすると日本以上に高い。ってことで食費を抑えるべく、量は少なく安いものを食べて、ホテルの朝食をがっつり食べることにした。

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2007年03月27日 20:14に投稿されたエントリーのページです。

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