朝4:30に起きて、6:00発の列車に乗った。今日はサハラ砂漠の入り口の町ドゥーズまで行く予定。列車に6時間乗って、乗り合いタクシーの「ルアージュ」に乗り換えドゥーズを目指す。
チュニスからガベスまで2等席で13.85ディナール。乗り心地は、日本の普通列車を無理やり速くしたかんじ。やたら揺れた。途中、検札やワゴン販売が何回か来た。コーラを買ってみたら2ディナールた。約170円。やっぱ電車の中はどこの国でも高いね。
「世界の車窓から」って雰囲気で景色を眺めたかったが、やたらゴミが目に付いた。ゴミを眺めながらなんとか6時間やり過ごした。
ガベスに着いてから一目散にルアージュステーションを目指した。ガベスの町自体特に見るものはない。重いバッグを引きずり歩くこと20分、ルアージュステーションに着けた。道がこっちでいいのかかなり不安だったが、勘を頼りにどうにか着けた。おっさんにドゥーズ行きはないか尋ねると、ケビリで乗り換えろと言われた。地球には直行便があると書いてあったのだが、ないらしい。ってことでケビリ行きに乗った。待つこと5分で出発。このルアージュは1台に乗れる人数が集まったら出発する仕組み。ルアージュは飛ばすとは聞いていたが、ほんとにすごい。恐らく100km/hは下らない。抜かすことはあっても抜かれることはなかった。そして1時間半ほどでケビリ到着。すぐさまドゥーズ行きを探した。こちらも待つこと10分ほどで出発。おれ以外全員イスラム女性だった。30分でドゥーズ着。3時前には着いた。
降りてすぐに道を尋ねると、ツアーに行かないかと声をかけてくるやつがいた。全く乗る気はなかったが、話を聞きながら街の中心まで一緒に歩いた。おれはドゥーズボヤージュという旅行会社でホテルを予約してもらおうと思い行ったのだが閉まっていた。そうしてる間にもう一人、参戦してきた。そいつの仲間らしいが、ムラジグボヤージュの人だと言う。まぁ地球にも書いてある旅行会社だし信用して行ってみた。砂漠の中のテントで寝る1泊のツアーは90ディナールだと言う。一度行ってみたいのだが、胃痛に加えて頭痛までしてきて、なおかつ寒かったからやめた。じゃあラクダに乗って砂漠でサンセットを見るのはどうか、と言ってきた。それならいいだろうと思い、のった。60ディナール払ったがぼられたらしい。高いとは感じていたが、後から聞いたところによると1泊のツアーで25ディナールが相場らしい。
そのガイドらしき人の紹介によりこの日はオテル・エル・メディナに泊まった。そして部屋に荷物を置いてからそのツアーに出かけた。タクシーでちょいと走り、砂漠の端っこに着いた。どうやらここは、団体ツアー客なんかがラクダに乗って遊ぶ場所のようだ。連れてこられた所にがっかりもしたがもうどうでもよかった。言われるがままラクダに乗って砂漠を歩いた。
サハラ砂漠に来たというのに感動してる余裕がなかった。目は開けられないほどの強風と寒さですぐに帰りたくなった。本当は3時間乗る予定だったが、1時間半で切り上げた。それに天気が悪くてどう考えてもサンセットなんか見えるわけがなかった。そして最後には雨まで降ってきた。まぁ砂漠で雨に当たれるなんてある意味すごいのかもしれぬが…。
そんなこんなで60ディナールを無駄にしてホテルに戻った。しかし寒かった。部屋に暖房がないのが許せなかった。
地球によるとこの街にはネット屋があるってことなので行ってみた。実はこの時点で卒業できるかどうかわからなかったのだ。おれが出発した次の日からその照会ができるようになっていた。恐る恐る見てみると、お見事!卒業決定。チュニジアに来て一番うれしかった瞬間だ。
しかし、そんなうれしさとは裏腹に体調は悪かった。夕食は何も食べずに寝た。この日に食べたのはカロリーメイト2本とパン1個、コーラ1本のみ。