朝起きてホテルの朝食を食べて外に出た。今日は木曜日。ここドゥーズではけっこうでかい木曜市が開かれるってことで見に行った。
まだ朝8時にも関わらずけっこうな人で、食料品やら生活雑貨やら売られてた。中にはコンポを売る店もあった。一通り見て、ホテルに戻り屋上に上がってみた。この日はチュニジアに来て初めて晴れた。こうして上から家々を見てみると改めて異国に来たという感じがする。
ホテルをチェックアウトし、ルアージュに乗ってケビリへ行った。そして乗り換え、トズールへ向かった。この車内で隣に座ったのはベルギー人のおっちゃんだった。そのおっちゃんは昨日、砂漠でおれのことを見たと言ってた。まぁ確かにここじゃ日本人は目立つだろう。そのおっちゃんはもうリタイアしていて、たまにリフレッシュしにチュニジアに来てるそうだ。他にもチュニジアのこととか他の国のいいところとか教えてくれた。途中、ショット・エル・ジェリドという塩湖を通るのを楽しみにしていたが全くたいしたことなかった。確かに塩はあったが、湖ではなく砂漠だった。ボリビアのウユニ塩湖みたいなのを期待していたが、はずれた。
1時間ちょっとでトズールに着いた。おれはおっちゃんと別れて旅行会社巡りを始めた。タメルザ渓谷に行くツアーの相場を聞いて、その値段によって今日泊まるホテルを考えようと思っていた。このトズールの近くにタメルザやシェビカというのがあって「イングリッシュペイシェント」のロケなんかでも使われたらしい。しかし、3軒周ってわかったのが1人では90〜100ディナールするということだった。そんなに払ってなれないし、そこまでして見たくもなかった。ってことで、もうトズールですることはなくなった。しかたなく1泊10ディナールのホテル・アイシャに泊まることにした。ぶらぶら街を歩いて、レストランに入った。客はおれ一人。チュニジアに来てチュニジアらしいものを食べてなかったから、クスクスを頼んでみた。小麦粉をどうにかした食べ物なのだが形容しがたい。まぁとりあえず口に合わなかった。半分も食べなかったので、店の主人は不機嫌そうにしてたが仕方ない。食えないものは食えない。
トズールは観光地なだけあって土産物屋も多い。店の前を通るたびに"Hello!コンニチワ""Japon?"とか言われる。まぁお決まりではあるがうざい。
ホテルに戻って明日何をするか作戦を練った。最初はチュニスに帰ってカルタゴとかゆっくり行ってみようと思っていた。でも地図を眺めてる内に途中のスースやケロアンなんかに寄る案が浮上した。チュニジア中部の街を行くことは全く頭になかったので地球も読んでいなかった。読み進めていくうちになかなか面白そうだってことになり、スファックス経由でエルジェムとスースに行き、スースで泊まることにした。
そんなこと考えてる間に日も暮れた。結果的にトズールには何しに来たのかわからないが、まぁタメルザのツアーがだめになったおかげで明日スースに行けるのだから良しとしよう。