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モロッコ・イベリア(2)

リスボン行きの飛行機は滅茶苦茶ボロい。飛べるのか? また不安。日本人の姿はもう無い。通路側の席を選択したはずなのに、3人席の真ん中。いかついおばちゃん2人に囲まれてしまった。糞ッ。例によってロシア語の放送が2回ずつある(もはや英語では無い)。この日3度目の機内食も不味く、大ロシア帝国ここにあり。
そして現地時間21時10分にリスボン着。無事着陸すると、何故か拍手喝采。まぁこのオンボロ飛行機のことを考えると拍手もしたくなるわな。さすが大ロシア帝(略

シャトルバスに乗って入国審査。ひとりひとりの手続きにかなり時間がかかり、結局40分くらい待たされた。しかし俺の時は一瞬で完了。日本人の信用というのは凄いな、と改めて実感(舐められている気もするが)。しかしここでもニポンジン俺だけ。これはこれで面白いが、やっぱり不安だ。
ロビーに出て、さてどうしようかと考える。実は初日のホテルすら予約してこなかったのだ。日本から予約できるホテルはどこも高いから、まぁ現地で探せば良いやくらいに考えていたのだ(出発してからかなり後悔した)。とりあえず観光案内所に突撃。ホテルを探している、と言うと安いのと高いのどっちが良い?と聞かれ、「安いの」と即答。すると35ユーロのホテルが空いているとのこと。意外と高いが、もう泊まれるのなら何処だって良いや。てか案外簡単に見つかったなぁ。

空港を出てバス停に。晩年のジョン・レノンに酷似した男が居て、地図を見せてここのバス停で良いか聞いてみる。合っているようだ。数分後バスが来たが、料金1ユーロを払うのにドタバタ。
夜のリスボンの景色は絵に描いたようなヨーロッパの町並みだった。しかし、眺めているとこれが現実なのか良く分からなくなってきた。とても疲れていたし、不安だらけでこれは夢じゃないかと思ってしまう。そしてふと気が付いたが、バス停に名前が書いてないので今どこを走ってるのか全く分からない。地図を見てもさっぱりだ。すると、さっきのジョン・レノンが降りろと言うので慌ててバスから降りようとしたら、ドアにバックパックが挟まってしまった。だんだん自分が情けなくなってきた。日本帰りてぇ。
1つバス停を過ぎてしまったからこっちの道を歩いていきなさい、とジョン・レノン。お礼を言って別れ、夜11時の街を歩く。正直言って怖い。ろくに言葉も通じぬ国でただ1人。他に日本人は居ない。しかし地図を見ながら何とかホテルにたどり着いた(ありがとうジョン・レノン)。

何せ英語もろくに喋れないので、部屋に入るまでも色々と大変だった。何とか朝食の時間を聞き出し、よく止まる変なエレベータで部屋へ。ようやく落ち着ける場所に来れた。とにかく疲れたが、考えてみれば1日が32時間あったのだから無理も無い。
不安だった初日を何とか乗り切った。しかし明日も何とかなるだろう、とプラス思考をするにはあまりにも孤独で疲れきっていた。

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2005年03月07日 01:13に投稿されたエントリーのページです。

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