その人はジハンのところで働く26歳で、まだ1歳にならないくらいの赤ちゃんが一人いるらしい。最初は名所、グランドバザールに行った。すんごいたくさんの店があるわけだが、その中の宝石、貴金属店ではJCBカードが使えるところが多い。ようは日本人の観光客が大変お世話になっているということか。広すぎて全部歩く気にはならないから、適当なところで外に出てみると古本街があった。さらに先へ行くとイスタンブール大学があって、学生の数もちらほら。大学の近くに、そのガイドやガイドの一族が生まれた病院があるというから行ってみた。病院を見てどうとかいう感想はないが、せっかくだから病院をバックにガイドの写真を撮ってあげた。そう言えばトルコはイスラム教が多いが、酒も飲むし写真も全然OKだし、厳しくない。でも一日に何回か街中にイスラム教の放送(なんつったかなー…?)が流れていた。そして、病院から少し歩いて、スュレイマニエジャミイに行った。ここはあまり有名じゃないが中はめちゃくちゃ素晴らしく、ブルーモスクがいわば観光用なのに対し、こちらは地元の人もよく訪れるジャミィらしい。ここは一見の価値あり。その後、しばらく坂を下って、ドネルケバブを売る店に着く。疲れたしなんか食べてみたくなったから買ってみる。羊の肉をぐるぐる焼いてパンにはさんだだけなのだが、これがほんとにうまいんです。そして、エジプシャンバザールを見て、旧市街と新市街を結ぶガラタ橋をなんとなく見て、ジハンの店に帰った。けっこう歩いて、疲れた。
店に戻ると、ジハンが絨毯の修理場を見せてくれた。絨毯も有名だがキリムというのがトルコ発祥らしい。色とりどりいっぱいあった。見る分にはいいが、「ほしいと思うか?」みたいに聞かれ、返事に困ったら次々と絨毯を見せてきた。学生のおまえでも買えるようにと小さめのものを選んで次から次へと床に広げていく。昨日でかい借金を背負った身としては全く買う気がないのだが、無理と言ったら、「じゃこの値段ならどうだ?」とどんどん値が下がっていく。結局US$200まで下がったが、第一買って帰っても使わないし、絨毯の相場も知らない。かなり申し訳なさそうに演技してどうにか帰してもらった。そんな押し問答は1時間半ほどしていた。
なんでトルコに来てこんな疲れてんだろう、と疑問だった。もちろん精神的に。でも、絨毯には全く興味がないことを断れば、ジハンはとてもいい人で日本語もできるし日本通だし、頼りにもなるし、いい話し相手にもなるだろう。あくまで商売の話にならなければだが。実際、ジハンに出くわす日本人は多いようだ。
ホテルに戻る途中、ライトアップされたブルーモスクを眺めてるとやっぱり誰か近づいてくる。もうそんな観光客相手の商売人なんてうんざりしてにらみつけて帰ってきた。ほんとどんどんトルコ人が嫌いになっていきそうで悲しくなる。
もう21時くらいだったがホテルの向かいのドイドイレストランで、ピデを食べた。3、400円だったと思うが、これまたうまかった。ほんとトルコ料理は世界一ではないかと思う。