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トルコ・イスタンブールD

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3日目。ユーヌスエムレに宿泊していたのは自分を含めて4人しかいなかった。しかもみんな日本人。さすが地球のトップに出てるだけある。おれ以外3人はいかにもバックパッカーってかんじだった。
今日はとりあえずアジア側に行ってみる。今いる旧市街はヨーロッパ側で、ヨーロッパとアジアはボスポラス海峡を隔ててわかれている。エミノニュ桟橋に行き、アジア側へ行く船を探す。するとその岸につけられたボートでなにか売っている。ボートは揺れ揺れで乗ってる人は船酔いしないのか心配になってしまうが、そんな心配無用。おれの顔を見るなり「サバサンド!サバサンド!」って叫んでた。周りでは何人も頬張ってるのでいくらか聞いてみると1500000トルコリラ。約120円。そりゃ安いと思って、べつに鯖は好きじゃないが買ってみる。そしてこれがまたウマい!鯖をフランスパンみたいなパンに挟んだだけなのだが、鯖とパンがよく合う。何度も言うがトルコ料理はほんとにうまい。
食べ終わって船に乗る。いかにも市民の足といったかんじで、香港のスターフェリーにどこか似ている。朝の冷たい風を20分ほど浴びてアジア側のカドゥキョイに着く。べつにここに来て何をするわけでもない。ただアジア側に来たといことが大事。アジアの端と端を体験したと思うことが重要。
でもせっかくだからぶらぶらしてみる。なんとなく北のほうへ向かってみる。ずーっと北へ行けばユスキュダルって街があるはずだがどんくらい遠いかは知らない。だが歩き出したら止まらなくなる。つかつか歩いてしまう。アジア側に来てめっきり日本人を見なくなった。たまに制服を着た中学生みたいなのとすれ違うがみんなおれのこと珍しそうに見てた。ずーっと幹線道路のようなところを歩いていて疲れて帰りたくなったが、なかなか海のほうへ抜ける道がわからない。変な住宅街に迷い込んでしまい、とりあえず公園で休む。どうやら学校終わったばかりの小学生たちが無邪気に遊んでた。近くの売店でアイスを買って食べ始めると、ガキンチョどもが寄ってきて笑いながらなんか言ってる。なんつってるかわかんないからこっちも笑うだけ。
そしてどうにかこうにかで小さな港までやってきた。何て街だか知らないが早くヨーロッパ側に帰りたい。切符売りのおっちゃんに新市街へ行く船か聞いたら、そうだと答えて乗ると、着いたのは元の旧市街エミノニュ桟橋。サバサンドを横目にガラタ橋を渡る。橋の上では釣りをしている人がたくさんいる。今夜のおかずなのかは知らないが釣り上げてるところは一度も目にしなかった。
新市街に入ってすぐ、道路横断するために立ち止まっていると、急に目の前に車が横付けされた。なにかと思うと、運転席(おれは運転席とは反対側の歩道に立っていた)から手を伸ばしてピスタチオを2粒渡してくる。後部座席ではその家族であろうか、みんなひざをピスタチオだらけにしながら食べている。状況がよく飲みこめなかったが、もらうと車は去っていった。恐らく、車を走らせていたらたまたま日本人を見かけたから、親日家の親父さんとしてはおれにもピスタチオをわけてあげたかった、といったところだろうか。後からよく考えるとすげぇうれしくなった。これが噂に聞いていた親日トルコ人かと。毒でも入ってんじゃないかという疑いもあったがピスタチオを食してみる。実は生まれて初めてピスタチオを食べる。もらったまんま口に入れると、ゴリゴリ硬くて噛み切れない。そんなはずはないと思い、歯がかけそうになる音がするにも関わらず噛み続けたが、結局無理だった。申し訳ないが、道路わきで吐き出してしまった。そしておれは殻ごと食べていたのだと気付いた。いや、なんせ初めて食べたんで知らなかったんすよ。(続く)

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2005年02月17日 02:08に投稿されたエントリーのページです。

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