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ドバイ・ギリシャ(10)

7:30起き。朝食に行ってみると客はおれ一人だった。ほんとかわいそうになるくらい客がいない。ホテルとしては全然悪くないのに。

10時頃チェックアウトしてショッピングへ。おれの髪を切ってくれる人が、アテネはフォリフォリが安いと事前に教えてくれていた通りフォリフォリが安い。おれが見つけたアテネにある5軒のフォリフォリは店によって品揃えが全然違って見ているだけで面白い。店を行ったり来たりして2時間くらい迷った後に購入。免税書類をもらい、レジにあったフォリフォリの飴をもらって店を出た。
アテネでは2月と8月にいっせいにセールをやるらしい。高級ブランドを除く多くの店では、店のショーウインドーに「50%OFF」が掲げられていた。日本でも有名な服飾ブランド店でもセールをやっていたから、アテネに来るならこの時期がいいかも。

14:10シンタグマ広場発のバスに乗って空港へ。バスを降りると30人くらいの日本人観光客がぞろぞろ歩いていた。修学旅行って年齢ではなさそうだし…なんだろう。

チェックインを済ませてすぐ出国手続きをした。そして、さっき買ったフォリフォリの免税手続きをしようとカウンターに行ってみると60歳くらいのおじいちゃんが片言の日本語で話しかけてきた。よくよく話を聞いていると、アマチュア無線家で20年以上前に日本の造船会社で働いていたらしい。それで長崎や北海道や横浜なんかによく行ってたとのこと。今でもラジオで日本のラジオ放送をよく聞いていると言っていた。ラジオや電気製品ときたらおれの専門ともよく合うわけで話が盛り上がってしまい、免税手続きカウンターで1時間半くらい話し込んでいた。彼もその道の人らしく、オームの法則やなんとかの法則まで式を書いて説明してくれた。おれの免税書類の裏に…。途中から彼はコーヒーとパンまで持ってきてくれた。そんな食べながら話をしている間にも免税手続きをしに来る人は何人かいて、さぞ不思議に思っていただろう。彼はまたケータイで、セキュリティで働く若い連中からブルートゥースで送られてきたというギリシャAVも見せてくれた。「これがギリシャスタイルだ」と自慢げに話していた。確かに日本のスタイルとは違う。ほとんど無修正だし。そのおじいちゃんはケータイの使い方がまだいまいちわかっていないらしく、音が出なかったのを出るようにしてあげた。日本のケータイでも動画を見られるようにしたらAVが大流行になるだろう。

搭乗ゲートが閉まる直前に飛行機に乗った。話し込んだおかげでろくにおみやげを見る時間もなかった。とは言うものの久しぶりに人との会話を楽しんだ気がした。17:05アテネ発。飛行機の中でノートパソコンを使っていると、「バッテリーが少なくなったら充電しますよ」とスッチーが言ってくれた。エコノミークラスでもそんなサービスをしてくれるなんて。いい会社だ、エミレーツ航空。

そして、ドバイで約2時間の乗り換えの後、名古屋セントレアへ向けて飛び発った。

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2007年05月02日 00:52に投稿されたエントリーのページです。

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