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2007年02月 アーカイブ

2007年02月05日

カンボジア(2)

オールドマーケット

2006年7月11日。
起きたら10:30だった。ハウスーキーピングのおばちゃんに無理やり起こされた。日本と変わらない生活。確か朝食は9:30までとかで、見事に食べ損ねた。10:30に起きた時間のもったいなさよりも、朝食を食べ損ねたもったいなさのほうが大きい。

しばしベッドの中でウダウダしてると、天井に白い物体がいることに気がついた。なんとトカゲではないか!昨日、ホテルの廊下にわんさかいたやつだ。さっきおばちゃんがドアを開けたすきに入り込んできたのか。気持ち悪いが、捕まえる気にはなれない。ってことで、見なかったことにしてシャワーを浴びた。小さいトカゲだし、たぶん大丈夫だろうと自分に言い聞かせた。

今日はアンコールワットには行かずに街歩きを楽しむことを昨日決めた。とりあえず大きな通りを歩いてみた。シヴォタ通りというらしい。おれにとってもこの旅でのメインストリートだった。交通量が多いし、ちゃんと舗装されてるわけじゃないから、かなり埃っぽい。こういうところが東南アジアらしい。
シヴォタ通りを南下して、食事できる店を探した。通りの西側にはけっこうたくさん店があった。観光地だからかカンボジア料理の店は少なくて、中華やタイ、マレーシア料理の店が多かった。
いつも通り、なかなか入る店を決められずにだいぶ南のほうまで来てしまった。店の前でじーっとメニューを見るというのが苦手。店員に話しかけられたら断るのが気まずいから。店の雰囲気と大まかなメニューを一瞬で感じ取って、立ち止まらずに店に入るのが常。そんなこんなで、中華料理屋に入った。地元の人も来そうな感じの店。下はコンクリート、椅子はプラスチックでテーブルにはビニールが敷いてある、東南アジアではよく見るような。後で気付いたがその店は地球にも載っていて、でも昼時なのに観光客っぽいのはおれしかいなかった。焼きそばみたいな麺と他に目ぼしいのがないからという理由でコーラを頼んだ。合計3ドル。日本で考えれば十分安いけど、現地物価では高めかな。でもここの麺はおいしかった。食べるものに困ったらまた来ようと思った。

オールドマーケットに行ってみた。ここに来ると日本人の姿もちらほら。そういや、この街のあちこちで片足をなくした物乞いを見た。楽しい旅にもたまに厳しい現実を突きつけられる。
マーケットって聞くといささかわくわくするが、ここのマーケットはちょっと苦手。中に入ると暗いし、生肉なんかも不衛生に置かれていた。息を止めて歩きたくなるような場所だった。

それから少々、街をふらふらしてネットカフェに行った。ここシェムリアップには何軒ものネットカフェがある。しかし、午前中に来たときには街全体でダウンしてるとかで使えなかった。さすがカンボジア。そんなことはしょっちゅうありそうだ。

1時間ほどネットしてからホテルに戻った。さっきいた白トカゲの姿はもうない。おばちゃんが片付けてくれたのか、どっかに隠れているのか。ベッドの中にいるのだけは勘弁だ。とまぁ怯えながらも、テレビをつけて地球を読んだりでくつろいでいた。すると突然、テレビやらエアコンやら電気が全部消えた。停電だ。あるとは聞いていたけど、ほんとにこんな経験ができるなんて。まぁ騒いでもどうにもできないからしばしほっといたら、1時間くらい経って復旧した。

夕食

夜は再びシヴォタ通りをうろうろして、店員の感じの良さそうな店に入った。客もいっぱい。白トカゲも壁に数匹いた。昼も食べたが、麺とスープとアンコールビールを頼んだ。面は焼きうどんってかんじでふつーにおいしかった。スープは酸味が効いてておれは苦手。アンコールビールは東南アジアのビールにありがちな飲みやすくてうすいかんじ。これ全部で4ドル。

夕食が意外と安くすんだこともあって、ホテルに戻る前にカフェに行った。おれが壁にいるトカゲの動向を見守ってると、高校生くらいの店員が
(店員)「こわいの?」
(おれ)「うん。まぁ」
みたいなかんじになって、親切にもそのへんにあったタオルで壁をバシバシたたいてトカゲを追いやってくれた。しぶといトカゲはなかなかおれの周辺から逃げていかなくて店員も苦戦していたけど、その優しさはうれしかった。

明日はアンコールワットに行く。

2007年02月25日

ニュージーランド・香港1日目

オークランド

2006年8月28日。
どこへ行くか紆余曲折あって、ニュージーランド・香港に落ち着いた。最初はドバイなんかが候補に挙がってたけど、航空券が満席でとれなかった。おれのバイトの関係で平日の5日間でしか行けなくて、条件に合って行きたい所ってのがニュージーランドだった。航空券だけで買うと現地で3泊が必要だったけど、ホテル付きのツアーにすることで現地2泊で良くなった。ツアー代金は97000円だったかな。

キャセイパシフィック航空の成田11:00発で香港へ。キャセイは何度も乗ったことあるが、客室乗務員の対応がスマートで好き。機内食もJALなんかよりおいしいし。

約5時間のフライトで香港空港着。ここで約7時間の乗り継ぎ待ち。今回の旅で、この7時間をどう乗り切るかが出発前の一番の気がかりだった。大して腹が減ってるわけでもないのに食事してみたり、レンタルしたケータイをいじってみたり、無料のネットをしたり。相方がサングラスを欲しがって、それを見て回るのに空港中の免税店を見て歩いた。香港空港には何度も来ているが、こんなに全てを回ったことはなかった。端から端まで歩くのなんてほんとうんざりするくらい広い。結局、相方はお気に入りのサングラスを見つけられず、オークランドへ飛び立つことになった。

成田から香港までの席は2−4−2の窓側の2席で、なおかつ後ろが壁の場所的にはとてもいい席だった。事前に成田から香港までと、香港からオークランドまでの機体がエアバスの同じ機体を使っているのがわかっていたから、香港の空港でオークランド行きの飛行機の席をさっきと一緒の席に変えてもらった。このおかげで後ろの人を気にすることなく、快適に過ごすことができた。と言っても約12時間のフライトで食事以外の時間はほとんど寝ていたが。

8月29日11:45、オークランドに着いた。ニュージーランドは冬。最高気温が15℃くらい。気温はそうでもないが、海が近いため、風が強くてそれが体感温度を下げていた。

エアバスという名の空港バスに乗って市街へ行く。バス停に機械があって、それで切符を買える。クレジットカードも使えるはずだが、なぜかおれらのカードは拒否られた。仕方なく現金で22NZ$(=約1800円)を払った。バスは田舎道を走りながら、オークランド市街へと向かった。

途中、隣に座っていた日本人の男が話しかけてきた。地球を見せて欲しいと。生意気なバックパッカーだなぁと思ったら、ほんとに生意気な奴だった。シアトルの大学に留学していてマオリ族のことについて卒論を書くらしい。だったらニュージーランドの大学に行けばいいのにねぇ。結局そいつはスカイタワーで降りるまで喋り続けていた。

おれらのホテルはメルキュールホテル。まぁいたって普通の中級ホテルだった。カジノで儲かってすぐホテルを変えるつもりだったから部屋のクラスは気にしてなかったが。

とりあえず近くのDFSでサングラスを見て、高いし品揃えが悪いってことでそっこー出てきた。そして、スカイタワーへ行った。昼食をとろうってことで、周りを探してみたけどいいのが見当たらず、タワーの下のけっこう良さげなところで食べた。おれはピザを頼んだのだが、ただ生地にチーズみたいなのが塗ってあるどでかいピザが出てきて、しかもそんなにおいしいわけじゃないから食べるのに苦労した。二人で34ドル。

そして展望台へ。床の一部がガラス張りになっているエレベーターで上へ。上昇スピードもけっこう速くて、下を見ているのはけっこう怖い。このスカイタワーにはスカイジャンプと呼ばれるタワーの上から落ちるアトラクションなんかがある。おれは絶対にごめんなものだが、運良くおれらが展望台にいるときに落ちていく人がいた。ワイヤーをつたっているせいかスピードは抑えられていたが、逆に滞空時間が長い分、怖いのかもしれない。展望台の中では、みんな落ちていく人に大注目だった。ちなみに電光掲示板に「あと何分で落ちます」みたいなのがちゃんと出るから、不意に落ちてくるということはない。

スカイジャンプ

スカイタワーの中にはカジノがある。このカジノのためにニュージーランドに来たといっても過言ではない。カジノの中にある安っぽいレストランで軽く夕食を食べてから、おれは大小を賭けた。ここのカジノの「大小」の最低掛け金は5ドル。ルーレットの最低掛け金は2.5ドル。香港と比べるとだいぶ安い。これなら貧乏人のおれにも勝ち目がある。ところが、大小ではあっという間に50ドル持っていかれた。あと50ドルやることもできたが、やめ時が肝心ってことで今日はこれくらいにした。

このカジノ、マカオに比べるとだいぶしょぼい。ステージショーなんかもないし。でも純粋に賭けるだけならいいかも。うざい中国人は多いが。

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