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トルコ・イスタンブール@

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なぜトルコに行ったのか…?まず一つに、このとき土日にしていたバイトがあまり休めず、せいぜい1週間の休みしか得られなかったこと。1週間で行って帰ってこれて、なおかつ周りにあんまり行きたい国がないところを地図を見ながら探しているとトルコに目がとまった。それからトルコのことをいろいろ調べると、トルコは昔から親日的であったり、ちょうどその年、前年に引き続きトルコ年であったのもあり、まぁアジアとヨーロッパの境でもあるということでトルコに行くことにした。
なるべく安く行きたかったからアエロフロートにしたかったが、1月下旬の段階ですでに予約でいっぱいだった。仕方なく9万円ほど払ってトルコ航空の直行便を選んだ。4泊6日の短い旅ではあるが、できればサフランボルやカッパドキアのほうまで行きたいと思っていた。
2004年3月28日13:25成田発TK051便。成田のカウンターで2時間前にチケットをもらう。わずか2週間前にも来た成田なだけあって空港自体何も珍しくなくなってしまった。
搭乗口で待っているとアナウンスでおれの名前ともう一人誰かの名前を呼んでいる。何か嫌な予感がしたので無視していると、また呼ばれる。まぁ名字しか呼んでいないのでおれじゃない可能性もあるわけだと思っていた。だがさすがに何回も呼ばれると気になって行ってしまった。そしたら、「申し訳ございませんがエコノミー席が満席のためビジネスクラスに移っていただけませんか?」って。ギャ〜ッ、なんてこった!格安航空券なのにビジネスに乗れるなんて!心の中ではめちゃくちゃ喜んでいたが外見は無表情を装ってチケットを交換してもらい、飛行機に乗った。
人生発のビジネスクラス。ビジネスと言ってもファーストがない機体だからファーストクラスなのだろうか。まずコートはハンガーにかけてくれる。最前列にはバーカウンターがあり酒がずらりと並んでいる。離陸前におしぼりを渡され、飲み物を持ってきた。そして、寿司まで出してきた。まさか飛行機で寿司が出てくるなんて…。シートはもちろんふかふかでゆったりしている。前の席まで手を伸ばしても届かないくらい広い。離陸後の機内食はテーブルクロスを敷き、エコノミーみたいなプラスチックの容器じゃなくちゃんとした皿で、前菜に始まるフルコース。最後にゃケーキまで出てきた。全部写真に撮りたかったがアホ丸出しになるからやめた。
個人用のモニターがないのは残念だったが13時間半ほどのフライトでももっと乗っていたかった。

19:55イスタンブール着。入国までいたってスムーズだった。手荷物を受け取るまでの間にとりあえずUS$200分両替をすませた。噂には聞いていたがトルコの金はやたら0が多い。1000000トルコリラで約80円。0が多くて最初のうちは悩まされた。物価は実感として日本の3分の2くらい。それほど安いという感じはない。
空港から地下鉄で旧市街を目指す。地下鉄の駅の標示はあるが、人気がなく真っ暗でほんとにこっちでいいのかと疑ってしまったがこっちでよかった。1000000トルコリラでコインの切符を買って地下鉄に乗る。旧市街へはゼイティンブルヌで乗り換えるのが便利。アクサライって手もあるけど、歩く距離とトラムヴァイの始発であることを考えるとゼイティンブルヌのほうがいい。ただ、時間的には変わらない。
スルタンアフメットで降り、今日の宿、ユーヌス・エムレへ。辺りは真っ暗で小雨も降っていて若干寒かったが、でかいスーツケースを持っている身としてはそんなのかまってられない。この時期のトルコは東京並みかもしくはそれ以上に寒い。降りてすぐ目の前にあるモスクがライトアップされていてその美しさに見とれていた。するとなにやら若者が近づいてきた。「今、何時だ?」と聞いてきた。自分も腕時計を見て確認する。そしたら、おまえは日本人か?とか、おれは昔、日本人の彼女がいた、とかそんな話をしてきた。早くもトルコ人の親日っぷりが出てきたかと思っていた。結局そいつはホテルまでついてきて、今日は自分の誕生日だから一緒に飲みに行かないか?と誘われ、トルコに来ていきなりそういうのもどうかとためらいもあったがOKしてしまった。ユーヌス・エムレはシャワー、トイレ付きのシングル2泊でUS$34。地球ではそこそこ評判のいい宿だったが、部屋は狭くて暖房はあるが暖かくないし、シャワーのお湯の出もよくない。でも値段が値段なだけに仕方ない。部屋に荷物を置いてばっくれようかとも思ったが、入り口でそいつが待ってたから降りていった。
タクシーに乗せられて新市街へ向かう。夜は新市街のほうがにぎやかなんだと言われ連れていかれる。タクシーの中で、そいつが携帯でAV動画を見せてきた。おれにとってAVなどどうでもよく、むしろ携帯にRealPlayerが搭載されていることのほうが驚きだった。
どこのどこに来たんだか全くわからずタクシーを降ろされ、「ここはこの前のテロの現場だよ」と教えられながらどこかへ向かっていく。そう、おれが行く3ヶ月くらい前にイスタンブールのイギリス大使館で爆弾テロがあったのだ。頭は若干時差ぼけだが、いざそういう現場を目の前にするとなんとも言えなくなる。(続く)

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2005年01月27日 01:24に投稿されたエントリーのページです。

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